かがみ歯科医院
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皆様、こんにちは!
歯科衛生士の市川です。
今回は、歯周病と全身疾患との関わりをお伝えしたいと思います。
近年多くの研究から、『歯周病は全身の健康に大きな影響を及ぼす感染症』だということが解ってきています。
慢性的な歯周病は、歯周病菌やその菌が産生する毒素と炎症反応性物質などが、歯肉の中の毛細血管を通って全身に送られ、それぞれの組織で悪い影響を及ぼします。
以下のような病気との関連性が、研究により明らかになっています。
歯周病菌により動脈硬化が促進され、血管が詰まったり破れたりし、脳疾患のリスクが高くなるといわれています。
歯周病菌が血管壁を狭めて動脈硬化を促進させ、心臓疾患のリスクが3倍高くなるといわれています。
歯周病になると血糖コントロールが悪化するといわれています。
歯周病菌が血液から胎児へ感染し、早産や低体重児出産のリスクが5~7倍高くなるといわれています。
誤嚥によって歯周病菌が肺に入り、肺炎のリスクが2~5倍高くなるといわれています。
歯周病菌によって、発症因子「アミロイドベータ」の脳内への蓄積量が10倍高くなるといわれています。
歯周病菌によって、関節リウマチの発症リスクが2倍高くなるといわれています。
歯周病菌の産生する内毒素により、インフルエンザウイルスに感染しやすくなり、タミフルなどの抗ウイルス薬が効きにくくなるといわれています。
歯周病菌は血栓を作りやすく手足の末端の血管が詰まり、バージャー病が重症化しやすいといわれています。
歯周病によって癌のリスクが高くなるという研究データもあり、さらに最近では、歯周病と肥満やメタボリックシンドロームとの関連性や、骨粗鬆症の方は歯周病が重症化しやすいなど、歯周病との関連が注目されています。
このように歯周病菌は、お口の中だけでなく、全身の健康に大きな影響を及ぼすことが解ってきており、歯周病の予防や早期治療は全身の健康のためにもとても大切なのです。
今回の内容が皆様の健康の一助になれば幸いです。
次回は、歯周基本治療後のメンテナンスの重要性をお話ししたいと思います。
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